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2023/08/10 02:19

私たちのブランド名"SANS-SERIF"(サンセリフ)。
これを聞いてすぐに「あぁ、SANS-SERIFって書体のことだよね。」とピンと来る方はデザインに詳しい方、もしく書体に精通している方とお見受け致します。
それ以外の方は「そもそも"SANS-SERIF"って一体何?どんな意味なの?SANS-SERIFが書体って何のこと?」とお思いですよね。

私自身も自分で紐解きながら知ったこと、わかったことなどをその都度お伝え致しますので、日常的に様々な書体に接していらっしゃる方々には大変未熟な内容かと思いますが、バッグブランドとしてのSANS-SERIFにもこのSANS-SERIF体を通してより親しみを感じて、私たちの目指すものを知っていただきながら共に魅力を分かち合えたら幸いです。

皆さんはそれぞれの「書体」にデザイナーがいることをご存知でしょうか?
一つひとつの書体には名称があり、作り主がいて、目的を持って設計されています。詳しく調べてみるとそれぞれの制作年、製作所もしくは発祥国がわかります。さらに会社が発注して「専用書体」としてデザインされたものもあります。

私たちのブランド名SANS-SERIFの"SANS"とはフランス語で「〜の無い」と言う意味です。続く"SERIF"は文字の端に付けられる突起、ひげ、もしくはトゲのような飾りで、それらがない書体の総称です。
SANS-SERIF書体はグロテスク、ネオ・グロテスク、ヒューマニスト、ジオメトリックの大きく4つに分類されます。(そこからさらに細かく分けられますが、それはまた。)
この書体は視認性に優れ、遠くからでも、短時間でも判別がしやすいとされ、見出しや案内表示によく使われています。

 次回はここまでの内容を踏まえ、私たちがなぜ"SANS-SERIF"という店名を掲げ、世界に一つだけのバッグをロンドンバスの行き先案内表示を使って作っているのかをお伝えできたらと思っています。

引用文献
著者 芦谷國一  監修 山本政幸
『となりのヘルベチカ』(株式会社フィルムアート社、2019年)