2019/04/11 09:24
写真は約30年程前、パリ・シャルル・ド・ゴール空港に到着したときに撮った案内サイン。
当時、デザイン会社に勤務していた頃、
社長が好んでよく使用していた書体 Frutiger(フルティガー)
今でも、好きなサンセリフ書体の一つです。
CI計画を得意としていた社長が、
「この書体は少し字間を広げて組むと雰囲気でるんだよ」
と言っていたのを思い出します。
初めて渡仏したとき、シャルル・ド・ゴール空港の港内サインは、
全てこの書体で統一されていました。
「社長から教わったフルティガーがここでも使用されている!」と当時感動しましたが、
あとで調べると、書体フルティガーは、このパリ・シャルル・ド・ゴール空港のために、
デザイナーのアドリアン・フルティガーが開発した書体だったのです。感動w
空港の建築デザインと美しく溶け合っていて、
そして、初めてのフランスで到着したばかりのフランス語の解らない私を、
上手く目的の場所へ誘導してくれました。
フルティガーが影響を受けた、ロンドン市のために開発された書体 Johnston(ジョンストン)。
書体にはその時々の背景やデザイナーの思いが込められ、
誕生していることに魅力を感じる今日この頃です。