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2020/12/13 16:29

もともとはバスの行き先案内表示として生まれたプロダクトが、その役目を終えて、
また次の目的のため実用的なバッグとして生まれ変わります。


その時代、バスサインを製造した人や場所、道具、そして実際にそのバスサインが車体の中に入り、
それをバス停で見ながら通勤した人々、そのバスに乗って遊びに出かけた家族。


単に捨てられる物を再利用して新しくすることではなく、それらの思いや場面を乗せて、
次の形に昇華させる心持ちが大切ではないかと感じます。


近い感覚で言うと、写真作品は、既に存在する被写体の歴史や背景に敬意を持ち、
その被写体を借りて自分の作品として作り出す。 それと少し似ているような気がします。